前回、相続対策には3つの対策から成り立っているとお伝えしました。
「争族対策」
「納税資金対策」
「節税対策」
この3つの相続対策を考える上で、まず取りかからないといけないのは
「ご自身の財産を正確に把握する」
ことです。
「ご自身の財産を正確に把握する」とは、
土地、家屋などの不動産、現金や預貯金、有価証券などの資産、借入金などの負債
を漏れなく把握するという意味です。
といいますのも、この財産の把握が漏れていたりすると、相続対策を誤る可能性があるからです。
現状の財産でどのくらい相続税がかかるか、またどの財産をどういう方法で次の世代へ相続させていくかといった対策は全ての財産を網羅的に把握しないと始まりません。
そのうえで、将来発生するであろう相続税を現状の換金性の高い財産(預貯金等)でまかなえるかを判断します。
まかなえるのであれば相続税の「節税対策」を考えることにありますし、まかなえないのであれば「納税資金対策」を講じる必要があります。
ですので、相続対策としてまず初めにやることは「財産の把握」からということになります。